女優の宮崎あおいさんと俳優の大沢たかおさんが「サマーウォーズ」(09年)などで知られる細田守監督の劇場版アニメ最新作「おおかみこどもの雨と雪」で声優として初共演することが5日、明らかになった。宮崎さんは“おおかみおとこ”との恋をきっかけに結婚、出産、子育てを通じて女性として成長していく主人公・花(はな)役を、大沢さんは花と子どもたちを優しく見守る“おおかみおとこ”の声を担当する。
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大沢さんは宮崎さんに対して「初めてお会いして、横で声を聞いてすてきな花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました」、宮崎さんも大沢さんに対し、「心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を声を通して感じることができました。そのほっとする気持ちが、花を生きていく中でとても大事なものになるのではないかなと思います」と信頼し合いながらアフレコできたという。
2人の起用について、細田監督は「それぞれ、とても難しい役。だからこそ、この2人以外にはありえなかった。この映画の企画を3年続けてきましたが、2人の声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と絶賛している。細田監督は、生き生きとした声を録音したいというこだわりもあり、アフレコは、アニメでは珍しくガンマイクを使用しながらの「順撮り」で行っているという。
「おおかみこどもの雨と雪」は、女子大生の花が主人公。花は人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をし、2人は愛しあい、二つの新しい命を授かる。雪の日に生まれた姉は「雪」、雨の日に生まれた弟「雨」と名付けられた2人は、人間と“おおかみ”の二つの顔を持つ“おおかみこども”だった。家族4人は都会の片隅でひっそりと暮らしていたが、つつましくも幸せな日々は、父である“おおかみおとこ”の死によって突然に奪われる。幼い2人の子供と幸せに生きるため、人の目を離れて、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを決断する……という物語。幼少期の雪と雨の声を大野百花ちゃんと加部亜門君、10代を黒木華さんと西井幸人さんが担当する。7月21日から東宝系で公開予定。(毎日新聞デジタル)
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